Bruno Pronsato／Why Can't We Be Like Us
アメリカ出身Steven Fordの別名義Bruno Pronsatoによるアルバム二作目。2008年Hello? Repeat Records よりリリース。こめかみのほくろ。
彼はテキサスのメタルバンドでドラム叩いていたものの"get Perlonized"（Perlonから出た作品に毒される意）されたため脱退、シアトルに転じミニマル・テクノ系ミュージシャン兼プロデューサーとして活躍するように。ベルリンに移住してからはおもにヨーロッパシーンんで広く知られる。
ミスト立ちこめる暗いダンスフロアといった印象の音色。Perlon的執拗なまでの反復シンセのモコモコいう音に加えやはり本職のドラム・パーカッション、ジャジーなピアノがしかし出すぎない、バランスよくミックスされている。水蒸気が揺れてる感じ。没入への誘いが強い。空間的広がりを感じる。
過去日本にも何度か来たことがある。ぜひ生で聞いてみたいもんだ。
【収録曲】
1 Slowly, Gravely
2 What They Wish
3 Same Faces - Different Names
4 An Ill Collage
5 At Home I'm A Tourist
6 Too Few Hellos, Too Many Goodbyes
7 What We Wish
8 Who Is Sarah Stern?
9 Why Can't We Be Like Us?
Soul Center (Thomas Brinkmann)／Soul Center*
ドイツ出身Thomas Brinkmann (1959- )のソロプロジェクトSoul Center による2000年作。自身の主催するW. v. B. Enterprisesからのリリース。
T. Brinkmannは90年代のテクノ・ミニマルシーンを牽引したプロデューサー。Richie Hawtinのリミックスやレーベル"Max Ernst"の主催でも知られる。
ジャケは判読しづらいがよく見ると色っぽいねーちゃん（かまたは女装したAndrew W. K.）のバストアップ。
ソウル・ファンクのライブ特有熱気こもった人声（歓声込み）のサンプリングと無機質なドラムマシンその他ミニマルなシークエンスが絶妙にブレンドされ快感。心臓に効く一枚。
プラケースの裏にクロイツベルクの中古CDショップの値札シール14.90ユーロが貼られているけど500円そこそこで手に入れたはず。
【収録曲】
1 Can I Ask You
2 What You're Doin
3 Are You Ready
4 Artur
5 Psycho Set
6 Respect
7 Boy
8 Who In The Funk
9 Morningstar
10 Psycho set II
DOSH／POWDER HORN
ミネソタ州出身Martin Chavez Dosh a.k.a "Dosh" (1972- ) による2005年の作品 (dosh family recordings)。LatedusterやFogへの参加でも知られるDoshのソロアルバム。紙ジャケどころかボール紙ジャケ！ハンドメイドの手触り！
ベースとなるローズピアノと軽めのドラムがノスタルジックで暖かい。多彩な楽器・音源のサンプリングの構成はとっても知的。でも聞いてて嫌味じゃない。心地いい。31分が短く思え何度でも聞き返したくなる。不思議。
前情報なしで聞いてfaust系クラウトロックとかBob Drakeとかの狂ったユーモアセンスもあればダブ・エレクトロニカっぽさもあるわでこれ、いつどこの音楽か混乱したけどアメリカのひとなのか。ライブの動画を見るかぎり、どうやら天才のようである。
このアルバムは280円でゲット。うしし。
【収録曲】
1 Arpeggio For The U. S. A. 3:12
2 Call The Kettle 2:56
3 Star Capture Away 3:13
4 Ankle Deep And Rising 4:25
5 The Indian Bells 2:23
6 Old Nox 2:46
7 Nothing New 4:35
8 You Can Make Me Cry 2:40
9 South Finale 5:23
